2009.07.30(Thu)
カワラナデシコ(河原撫子)
科名 ナデシコ科
属名 ナデシコ属
「秋の野に 咲きたる花を 指折りかき数ふれば 七種(ななくさ)の花
萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」
(山上憶良 万葉集)
秋の七草に入っている「撫子の花」がこの河原撫子です。
(尾花・・ススキ、 朝貌・・キキョウ)
留学僧が中国から持ち帰るとか、貿易船で中国から石竹類が入ってきた際に、これらを「唐撫子」と呼び、在来種を「河原撫子」とか「大和撫子」と呼び、外来種と区別し「河原撫子」が現在まで使われ、標準和名となっています。
花が美しく、草姿が可憐なので、子のように撫でたい草ということで撫子。
河原に自生していたので河原撫子、だそうです。
サッカー女子のナデシコジャパンの「ナデシコ」はこの花です。
昔も今も日本女性は強くて、美しくて、可憐だということですね。
数年前に、種を購入し植えていたのですが、宿根し、こぼれ種でも発芽し、この時季になると咲き始めます。秋の七草に入っているので、この花が咲くと、秋を感じます。今年は、夏が無いまま、秋なのでしょうか。
ちなみに、カーネーションもダイアンサス属(ナデシコ属)ですが、原産地は地中海か?不明らしいです。
母の日のカーネーションの鉢植えが庭に根付かないというのは悩みの種ですが、カワラナデシコが日本の母にふさわしい花なのでは!?と、私は秘かに想っています。
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